月と木星と金星が相次いで接近――金星と木星、そして月の競演

宇宙と惑星

秋の夜空がいっそう澄んでくる季節になりましたね。
10月は、星空観察にぴったりの季節。
そして今月は、**金星・木星・月がつくる美しい「宇宙の舞」**を楽しめるチャンスがやってきます。


明け方の東の空では、木星が堂々と登場

夜更かし派、または早起き派の方には、木星の観測がおすすめです。
木星は、夜明けの東の空に姿を現し、明け方頃に南中します
肉眼でも非常に明るく、空が白みはじめても見えるほどです。(およそ-2.2等級)

注目は、2025年10月13日の深夜から14日の明け方にかけての「月と木星の接近」
夜明け前の東の空に下弦月と、白く輝く木星が並び、望遠鏡では木星の縞模様やガリレオ衛星も確認できます。
衛星たちが木星のまわりに整列する瞬間は、何度見ても息をのむ美しさです。

東の低空で輝く「明けの明星」・金星

日の出前の東の空にひときわ明るく輝く星があります。
それが**金星(Venus)**です。古くから「明けの明星」と呼ばれ、10月下旬には、太陽から最も離れ見やすくなります。

空がまだうっすら明るい時間帯でも肉眼ではっきり見えるほどの明るさ(およそ−4等級)。
2025年10月19日と20日の明け方に、月が金星のそばに寄り添うように輝く「月と金星の接近」が見られます。東の低い位置で、夜明け頃が観測のチャンス。
双眼鏡を使うと、細い三日月と明るい金星が並ぶ姿が幻想的に見えます。
11月には太陽に接近して観測しずらくるので10月中が観測のベストシーズンです。



観測のコツとおすすめ時間帯

  • 木星と月の接近:10月13日深夜〜14日明け方、東の空やや高め。
  • 金星と月の接近:10月19日〜20日ごろ、夜明け前30分〜1時間以内、東の低空。

スマートフォンの星空アプリ(「Star Walk 2」や「Sky Map」など)を使えば、方角や位置が簡単にわかります。
双眼鏡でも十分楽しめますが、もし望遠鏡をお持ちなら木星の衛星まで観察してみてください。


🌠観測をもっと楽しくするおすすめグッズ

夜空をより快適に観察するためのおすすめグッズを紹介します。


10月の夜空は、まるで宇宙がステージになったように美しい光のショーを見せてくれます。
金星、木星、そして月——それぞれが太陽系の中で踊るように動きながら、私たちにその軌跡を見せてくれます。
夜風が気持ちいい季節、少しだけ空を見上げて、数学と天体のロマンを感じてみませんか?


🔭次回予告:「金星の明るさを数式で考える」

次回のブログでは、今回登場した金星をテーマに、
「どうしてあんなに明るく輝くの?」という疑問を、
光の反射と距離の関係を数学で考える内容でお届けします。
宇宙の美しさを、数字とグラフで読み解いていきましょう。

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